譽田亜紀子さんの『知られざるシリーズ』は、縄文時代、弥生時代、古墳時代の暮らしについて、可愛いイラストと共に子供から大人まで楽しめる入門書。
『知られざるシリーズ』とは?
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作 者:譽田亜紀子(こんだあきこ)
文筆家。岐阜県出身。
簡単な内容紹介
分かりやすい文章と可愛いイラストで古代人達の生活を、簡単に解説している考古学系の入門書。縄文時代、弥生時代、古墳時代の全3巻からなるシリーズ本となっている。
感想・レビュー
気軽に読める万人向けの超入門書🔰といったところ。
古代人のことは学校でそれなりに習ったけれど、ちょっとトリビア的な情報とか書かれていて、意外と知らなかったことを知ることができて面白かった👍
可愛いイラストがいっぱい有るのも良かった👍
もっと知りたいことは沢山あったのだけれど、でも入門書ならこれくらいの情報量で十分かな、と納得できる内容でしたね。
縄文時代
タイトル:知られざる縄文ライフ
え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!?
『知られざるシリーズ』の第一弾。
諸説ありますが縄文時代は、だいたい紀元前約1万8000年頃~紀元前300年頃ですかね。
私的には、日本の歴史の中で縄文時代が最も魅力的な時代だ。
それに縄文時代のデザインって、ダイナミックでパワフルで好きだなぁ♡土偶ちゃんって、キティちゃんのご先祖様っぽくてなかなか可愛いし💠
深鉢形土器(火焔型土器)なんて惚れ惚れするほど素晴らしい。
それにしても縄文人の芸術的インスピレーションって凄いね。素晴らしいアーティストだと思う👏芸術家の岡本太郎さんに通じるものがあるね。
そういえば週末だけ縄文人になりきったサラリーマンの本がありました!
ベストセラーだったと思うんですが、これが面白いんですよ。その本の感想を記事にしていますので、こちらも合わせて読むとより一層縄文を楽しめると思います。これですね⇩
【感想】週末の縄文人/週末縄文人|サラリーマンの体験型実録書
よかったら読んでみてくださいませ😊
弥生時代
タイトル:知られざる弥生ライフ
え? 弥生土器なのに縄文がついたものがあるって本当ですか!?
『知られざるシリーズ』の第二弾。
縄文時代なら興味が有る人も多いと思うけど、弥生時代ってそれほどでもないんじゃないだろうか。
実は私も縄文時代は興味があるけど、弥生時代にはあまり魅力を感じていないんだなぁ。卑弥呼にも興味無いし。
唯一、クマのスプーンは魅力的だった。可愛いな🐻
ところで『魏志倭人伝』に書かれている邪馬台国の卑弥呼。
ご存知でしょうが《邪》と《卑》の漢字が入っているのだから、「蛮国の卑しい御子」って意味になるよね。
素人判断ですけど、きっと邪馬台は《やまと》の当て字、卑弥呼は《日の御子》の当て字だよね?
なんで日本でも、邪馬台国の卑弥呼で通しているんだろう?《倭国の日の御子》とか《やまとの日の御子》では何か都合悪いんだろうか?
古墳時代
タイトル:知られざる古墳ライフ
え? ハニワって古墳の上に立ってたんですか!?
『知られざる縄文ライフ』『知られざる弥生ライフ』に続く、先史シリーズの最終刊ですね。
ところで埴輪クンの経緯をご存知?
垂仁天皇絡みで埴輪クンをお墓に置くことになったって『日本書紀』に書かれていたわけだが。
理由は、殉葬があまりにも地獄絵図でアレだし、優秀な人材を失うのも惜しいので、もぅ人間の半身生き埋めなんかやめて、代わりに埴輪クンを置いておこうよ。って言い出したのが埴輪クンの起源という。
埋められた人達って、動物に喰われたりしていたとか。
うろ覚えですけど。
それで、つい古代人の阿鼻叫喚&グロい地獄絵図に思いを馳せてしまい「古代人のお偉いさんは、なんて酷いことをしていたんだ💧サイテー!👎」って思った記憶が蘇ったよ。
それはそれとして、埴輪クンって遊び心の少ないモダンなデザインなので、イマイチ魅力を感じなかったんですよね。でも案外愛らしいの作っていたんですね😂モモンガとかめっちゃ可愛いじゃないか💠
敢えて欲を言えば
古い時代のことなので、明らかになっていないことが多くて、断言系で書けない部分が有るのは理解できる。
けど、譽田亜紀子さんの単なる想像の類いなのか、何らかの根拠を基にした推測なのか、曖昧な箇所がチラホラ有った。
それと考古学界の中でいくつもある仮説の中の一つなのか、定説や確定なのか、疑問を感じるところもあったね。
超入門書🔰とはいえ学術本であるならば、一言でもいいからそこらへんのHOWを添えて説明して欲しかったな。
だってHOWが書かれて無いのに、思考だけが誘導されているような釈然としない気分になるじゃん。
誤解のないように言っておくけど、私はディスりたいわけではない😊
優しい内容とフレンドリーな文体で、気軽に読めて、楽しみながら学べる本にしたい!という気持ちは十分伝わってきた。
モヤるが、そこは汲んであげたい。
ただそこを優先しすぎたあまり、言葉足らずになってしまった部分が有ったのではないか、と思うことにしている。
文章って簡単だけど難しくもあるね😊
まとめ
今回は譽田亜紀子さんの『知られざる縄文ライフ』『知られざる弥生ライフ』『知られざる古墳ライフ』の三冊を紹介しました。私は土器に注目していたので、土器のことばかり書いちゃいましたが、色んなトリビアが書かれていましたよ😊
ただ入門的な本ですで、多少知識がある人にとっては、目新しさは少ないと思います。
でもあまり馴染みのない方なら、子供から大人まで軽い読み物として古代を知ることができる良い本だと思いますよ。
古代に思いを馳せながら楽しく読める本ですので、良かったら読んでみてくださいね。
『知られざるシリーズ』にはこれもありました。
『知られざる』シリーズの記事は、こちらでも紹介しています。