2025年3〜4月の記事のまとめ。ジャンルは文学2(専門書・学術書・実用書など)、著者は飲茶、いしいひさいち、譽田亜紀子、週末縄文人、サイモン・シン、森下典子、ヴァイキング(敬称略)。
【文学2】文系著書
史上最強の哲学入門/飲茶
飲茶さんの『史上最強の哲学入門』と『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』の二冊を紹介しています。
タイトルに偽り無し!予備知識ゼロの状態で読んでもノープロブレムな本でしたよ。
内容は、各哲学者達のさわりだけ紹介した感じ。よくまとまっているし、大変読みやすい。
人気格闘漫画『バキ』をパロって哲学者同士がバトルしているかのように、少しコミカルに解説しているので、凄く分かりやすい。
哲学の入門書としてとても優秀な著書だと思う。
現代思想の遭難者たち/いしいひさいち
日本の漫画界の大御所で、4コママンガの奇才いしいひさいちさんが、世界中の有名な哲学者達の特徴を捉えて、オチやギャグを絡めながら表現したパロディ系のマンガ。
でも講談社学術文庫から出版されています(笑)。
とはいえ、さすがにこの本では哲学通にはなれないと思いますが、有名な哲学者の方々を知るキッカケにはなりますよ。
シュールでナンセンス、毒のあるユーモア。時にはひねりが効きすぎて意味不明だったり、理解不能だったりする部分も有るけど、それも含めてなんか笑ってしまう。
「いしいワールド」が炸裂する楽しい一冊です。
知られざるシリーズ/譽田亜紀子
分かりやすい文章と可愛いイラストで縄文時代、弥生時代、古墳時代の生活を、簡単に解説している考古学系の本です。
記事では『知られざる縄文ライフ え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!?』『知られざる弥生ライフ え? 弥生土器なのに縄文がついたものがあるって本当ですか!?』『知られざる古墳ライフ え? ハニワって古墳の上に立ってたんですか!?』の三冊を紹介しています。
気軽に読める万人向けの超入門書🔰といったところです。
週末の縄文人/週末縄文人(縄・文)
ユーチューバーの縄さんと文さんによる、YouTubeチャンネル『週末縄文人』を書籍化したもの。YouTubeチャンネルの補足本か解説本といったスタンスの本でした。
しかしその内容はシュールで最高に面白かった。
サラリーマンの二人が週末限定で山にこもって、縄文人の生活をしてみた二重生活の様子を綴っているんですよ。
もっと言うと、山でサバイバルな縄文活動をしているチャレンジ系のノンフィクションかエッセイといったところ。実に楽しそうだった。
【文学2】自然・理数系著書他
ガロアを知りたい方にお薦めしたい入門書
19世紀初頭に10代で壮大な理論を打ち立て、20歳という若さで決闘によって亡くなってしまった超天才数学者、フランスのエヴァリスト・ガロアさん。
そのガロア理論を知りたい方向けの入門書を2冊をピックアップしています。
1冊目は、結城浩さん執筆の『数学ガール』。
ラノベ風の青春ストーリー仕立てでガロア理論を説明した本。
2冊目は、加藤文元さん執筆のガロアさんの伝記『ガロア天才数学者の生涯』。
ガロアさんの生き様、数学に関わる業績や解説などが書かれています。
フェルマーの最終定理/サイモン・シン
サイモン・シンさんといえば、理数系のベストセラーを何冊も出版されている、人気ノンフィクション作家ですね。
勿論、本書もベストセラーです。
こちらは数学の超難問「フェルマーの定理」が証明されるまでの、360年に及ぶ数学者達の苦闘を描いた壮大な数学ノンフィクション。日本人も絡んでいるので、なかなか面白かった。
数学の専門家向けでなくて、一般向けの本です。ちょっと数学に興味の有る方なら楽しく読めると思います。
知的好奇心を良い感じで刺激してくれる良書でしたよ。
『ニュートン超図解新書』シリーズ
科学雑誌Newtonを出版しているニュートンプレス社の「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズの新書版から、面白かったものを紹介しています。
科学ジャンルの超入門書になります。
ピックアップした本は、『最強に面白い 宇宙』『最強に面白い 宇宙の終わり』『最強に面白い 超ひも理論』『最強に面白い 素粒子』『最強に面白い 量子論』『最強に面白い 無』の6冊です。
中高生が読者ターゲットだそうですが、ちょこっとだけ知識のつまみ食いしたい大人の方にもオススメしたい本です。
日日是好日/森下典子
『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、森下典子さんが日々の暮らしと茶道のお稽古に通った25年間を綴った自伝的エッセイです。
ベストセラーになり、映画化もされていますね。
茶道に興味がなくても得るものが有る、万人向けの良書だと思う。
内容は、禅を意識しているところがあり、宗教だけでなく、自己啓発やスピリチュアルとも相性が良さそうな感じでした。
そういう意味で、人生のバイブルになり得る一冊じゃないでしょうか。
世界一幸福な国の3冊/ヴァイキング
全世界でベストセラーとなった『ヒュッゲ』『リュッケ』『マイ・ヒュッゲ・ホーム』の三冊を紹介しています。
デンマークといえば、世界最高峰の社会保障制度が整い、食料もエネルギーも自国でまかない、民主主義が最も進んでいる国。
国連の世界幸福度ランキングでは、毎年上位にランキングされている世界トップクラスの幸福な国。
そんなデンマーク流の幸福について書かれている本です。
居心地のいい空間で、幸せを感じるシンプルな暮らし方のヒントを提案している実用書といったところでした。