科学雑誌Newtonでお馴染みのニュートンプレス社の「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズの新書版です。科学ジャンルの超入門書ですね。
『ニュートン超図解新書』シリーズとは?
「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズがコンパクトになったものになります。新書版ですね。
こちらは横書きから縦書きに変更、本文を総ルビに変更、ページ数を200ページに増やしています。
内容は最高に簡単で、分かり易く楽に読めることにポイントを置いた科学系の超入門書といった感じ。読者に優しい本ですよ😊
特に面白かった6冊
何冊か読んだんですけど、今回はその中から、特に面白いと思った6冊を紹介しようと思う。
宇宙
タイトル:最強に面白い 宇宙
監 修:佐藤勝彦
私が初めて読んだ「ニュートン式超図解 最強に面白い!!」シリーズがこれ。
SF系の物語に出てくる知識の話を、ある程度理解するためには、コレ読まなきゃ、と思って手にしたんですよね。
基本的な知識をサクッと教えてくれる良い本でした。
宇宙自体が壮大なので、この本も中々壮大なことが書かれていましたね。
宇宙空間が曲がっているかもしれないとか、宇宙の外側の話とか興味深かった。
これ読んだら、宇宙に関する知識が少なめの方でも、SF系の作品をより楽しめるようになると思います。
宇宙の終わり
タイトル:最強に面白い 宇宙の終わり
監 修:横山順一
これが一番面白かった。
138億年前に誕生したといわれる宇宙。科学者によると、宇宙は決して永遠ではないという。
太陽や地球の最後、銀河を飲み込んだ後の超巨大天体、宇宙の物質の今後の変化など、いろんな説をもとに宇宙の終わりについて解説されている。
どの説であろうと、宇宙に終わりが訪れることは避けられないそうだ。
真空崩壊は別にして、宇宙の終わりは自分が生きている間の未来でなく、遠い遠い未来の話だけど、興味深くて一気に読み終えた。
超ひも理論
タイトル:最強に面白い 超ひも理論
監 修:橋本幸士
超ひも理論はまだ未完成の理論だが、もし完成すれば、ミクロな素粒子から広大な宇宙まで、あらゆる現象を説明できると言われているそうだ。ロマンを感じるねぇ。
超ひも理論によると、素粒子は極小のひもであるという。
この世界のすべては《ひも》でできているという。
実はこの世界は縦・横・高さの「3次元空間」ではなく「9次元空間」だという。さらに、我々が暮らす宇宙とは別に、無数の宇宙が存在する可能性があるという。
ざっくりとは分かったような気になれた(笑)
これから超ひも理論について知りたいと思っている方には、ぴったりの一冊だと思う。
素粒子
タイトル:最強に面白い 素粒子
監 修:村山斉
以前、このブログで紹介した『宇宙は何でできているのか』の著者・村山斉さんが監修している本です。両方とも素粒子についての入門系の本ですが、こちらの方がより簡単。
素粒子とは、原子よりも小さいやつ。それ以上分割することができないと考えられる、この世で最も小さい粒子のこと。
人類は、ものを構成する要素を見つけようと思って探っていったら、素粒子に辿り着いた(←今ここ)。
ごく短い時間では、素粒子が生成と消滅を繰り返している。
この程度の知識しかない私でもノープロブレムでした。素粒子をゼロから学べる一冊だと思う。
量子論
タイトル:最強に面白い 量子論
監 修:和田純夫
量子論って流行っている(?)みたいなので、ちょっと知っておいた方が良いかなと思って手にした一冊。
しかしミクロの世界って不思議ですよね。
光と電子には波と粒子の二面性があるとか、一つのものが同時に複数の状態をとることができるとか、物資のふるまいは不確定とか。
そのへんの不思議をわかりやすく説明してくれている。
無
タイトル:最強に面白い 無
監 修:和田純夫
まず 《無》という本のタイトルに興味をそそられて手にした一冊。
本書では「数学の無であるゼロ」「空間の無である真空」「時空の無」の三つの無についての概念を解説していた。後半は、宇宙の誕生や膨張、相対性理論なども出てくる。
真空は無ではないとか「へぇー」って思う話もあった。なかなか面白かったよ。
特に「時空の無」が興味深かったので、欲を言えば「時空の無」についてもうちょっと読みたかったな。
まとめ
今回は、『ニュートン超図解新書』シリーズのオススメ本の紹介でした。
この本の読者としてのターゲットは中高生だそうです。
でも科学は苦手だけど、ちょっとだけ興味がある大人の方、専門知識まで学ぼうとは思わないけど、ちょこっとだけ知識のつまみ食いしたい方にもオススメしたい。
初歩の初歩をざっくりと教えてくれる感じの内容なので、全く物理の知識が無くても気軽に楽しめるし、文章は簡単ですし、トリビア的な知識も書かれているし、けっこう面白かった。
最強かどうかはちょっと分からないけれど、これは初心者にとって良書だと思う。
なお、多少なりとも知識をお持ちの方ですと、物足りないと思います。
シリーズを全部読んだわけではないですが、恐らく当たり外れはあるだろうと思います。
あと、超簡単で超分かり易いことが前提の本なので、端折り過ぎて説明不足なところとかあるような気がしますね。でも図解も多いですし、きっかけ本としては最適ではないでしょうか。
気になる本があれば一度手にとってみてくださいね。
『ニュートン超図解新書』シリーズの記事は、こちらでも紹介しています。