エッセイストやマンガ家などいくつもの顔を持っていた、さくらももこさん。今回は『もものかんづめ』をはじめ、特に面白かったエッセイなど5冊ご紹介しています。
作者情報
作 者:さくらももこ
漫画家、イラストレーター、著述家、エッセイスト、作詞家、作曲家、脚本家。。静岡県出身。1965年〜2018年。
1984年に漫画家デビュー。
面白かったエッセイ
さくらももこさんは人気エッセイストでもあったので、今まで何冊か著書を読んだことがあるんですけど、今回はその中から特に面白かった6冊を紹介しようと思う。
もものかんづめ
タイトル:もものかんづめ
作 者:さくらももこ
さくらももこさんの初期エッセイ集三部作の第1弾。最もバカ売れしたエッセイ本ですね。
言葉のセンス抜群で辛辣でブラック。ひと昔前の本なので、古さを感じるところもあるけれど楽しく読める。
どれもさくらももこさん自身のエピソードなんだけど、頭の中では自然にアニメまる子ちゃんと重なってくる。
しかし、茶葉で水虫直した話やら、深夜の変質者の話やら、睡眠学習枕の話やら、どれもこれも…、もぅ笑った笑った。一番面白いエッセイだった。
さるのこしかけ
タイトル:さるのこしかけ
作 者:さくらももこ
初期エッセイ集三部作の第2弾。
台湾やインド旅行の話も興味深かったけど、なんと言っても尻にドクダミから始まるインパクトよ(笑)。それと朝イチ飲尿。
「えええーっ!?それはちょっと無理ゲーでしょ😆😆」って言いたくなるような怪しげな民間療法の、赤裸々なエピソードが一番ウケた。チャレンジャーだね!勇者だね!ぶっ飛んでるね👍
「実家に帰る」で切なくてジーンときた。
たいのおかしら
タイトル:たいのおかしら
作 者:さくらももこ
『さるのこしかけ』に続く初期エッセイ集三部作の第3弾。
前作や前々作に比べると少し物足りないかな。あとさくらももこさんが動物好きなのは分かるんだけど、短命がちょっと多過ぎないか?という疑問も感じるんだが…。でも相変わらず面白い。
日常のちょっとしたエピソードを書かせたら天才的ですね。
ももこのいきもの図鑑
タイトル:ももこのいきもの図鑑
作 者:さくらももこ
女性雑誌アンアンに連載された短いエッセイを集めた本。
タイトルは『ももこのいきもの図鑑』ですけども、学術的データの掲載や解説といった主旨の本ではない。
昆虫、カメ、ザリガニ、魚、鳥などの生物を飼育したり観察したりした思い出話ですね。 勿論、挿絵はさくらももこさん。
初期エッセイ集三部作ほど笑えるわけではないが、でも良い感じでオチがあったりして面白かった。幼い頃のあるあるだな!と思えることも書かれていて、ちょっと懐かしくなったり。
概ね事実をもとに面白可笑しく執筆されたんだろうけど、小さい頃の事をよく覚えている方だなぁ。
それと、ちょっとブラックなところもある。ゴキブリについての考察は「それな!」と思った
(笑) 。
いきものが好きな方も、苦手な方も、大人でも子供でも楽しめる本だと思いました。
面白かった問答集
コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集
タイトル:コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集
作 者:さくらももこ
誰もが感じるモヤモヤとかぼやきなんかをコジコジに聞いてもらって、コジコジがそれらのお悩みに答える本。
深いような浅いような、答えになっているような、なっていないような、ゆるくてくだらない答えに思わず笑ってしまう。ぜひコジコジマインドを堪能して欲しい。
考えても仕方ないのに気にしたり、ちょっと凹んだ気分の時に読んで欲しい一冊です。きっと心を軽くしてくれますよ。
『コジコジに聞いてみた。モヤモヤ問答集』の元ネタというか、このマンガからの抜粋らしいです。
内容は、自由気ままで物事に執着しない謎の生命体コジコジが、メルヘンの国で住人達と繰り広げる日常生活を描いている。ファンタジー要素のあるギャグマンガ。
まとめ
今回は、さくらももこさんのおすすめ本のご紹介でした。
やはり初期エッセイ集三部作は最高に面白い、面白過ぎる。レジェンド級の爆笑エッセイですね。ミリオンセラーは伊達じゃない。
どれもサクッと読めて、文章が易しくてテンポが良い。そして心を明るくしてくれる良い本でした。
笑いたくなった時、気分転換したい時に読んでみてくださいね😊
短い詩とイラストがセットになっている、さくらももこさんの詩画集『まるむし帳』です。
毒舌は影を潜め、生命などのちょっと哲学的テーマを、易しい言葉でセンチメンタルに綴っている詩が多い感じでした。
印象深かったのはお人形の詩。「へぇー、お人形が好きな人はそんな風に思うのかぁ」って思いました。私は、幼い頃からお人形が苦手だったので、ある意味、新鮮な詩だった。
巻末に国民的詩人・谷川俊太郎さんとの対談も収録されていて、なかなか面白かった。こちらでも飲尿療法の話とか健康オタクっぷりも披露していましたよ(笑)。
それにしても、ほんとマルチな才能をお持ちだったんだなぁ。
さくらももこさんの特集記事は、こちらでも紹介しています。